研究における中間報告とやる気に関する考察 | 天邪鬼@ロボット妄想中

研究における中間報告とやる気に関する考察

今回は,【研究における中間報告とやる気に関する考察】と題しまして


私,g@pp が発表させていただきます.


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本件は,学生(特に大学院生)の習性に着眼する.


研究活動を行う学生は,論文を執筆するにあたり,多くの場合

担当教官との中間報告という関門を突破しなければならない.

中間報告の回数および周期は,さまざまである.[1]


通常,中間報告において学生は以下の点を発表する:

 1.前回の報告時における課題

 2.前回から今回までの進展(1に対する対処)

 3.今回において残る課題

 4.次回までに行うこと(3に対する対処)


また,同じく中間報告において

 5.今後の展望・疑問点

を担当教官と相談することがある.


ここで,学生の気持ちになって中間報告というものを考えてみる.


ある周期で行われる中間報告において,学生が一番気にする点は

「前回からどの程度進歩したか?」

である.

これは,前回から今回までの間に

「私はこれだけ研究活動を行ったのだ」

という意思表示になるのだ.


ここで,問題になるのが,

報告で発表されるべきものは,【結果】であり,【経過】ではない.ということである.

これは学生にとっては,非常に酷なものである.

つまり,【結果】を残すことが,使命となるのである.


ここで言う【結果】とは,【成果】とは直結しないことに注意していただきたい.

もちろん,大きな【成果】は多くの時間を費やしている場合が多く,学生が欲するものである.

この場合は,【成果】を【結果】として発表する.

しかし,大きな【成果】を毎回発表できるわけではない.

時には,全く【成果】が出ない,もしくは後退している場合も少なくない.

それでも,学生は発表しなければならない.

このような場合には,学生は【経過】を発表することになる.

それは,【経過】が【結果】だからである.

言い換えれば,【経過】しか発表するできる【結果】を残せなかったわけである.

次に,筆者のような怠惰な学生のことを考える.

怠惰な学生が求める発表内容とは,【時間をかけたような結果】である.

【時間をかけたような結果】は,【時間をかけた結果】ではない.

怠惰な学生は【時間をかけたような結果】を時間をかけないで出そうとする.

また,【結果】を【時間をかけたように】発表する場合もある.

まぁ,往々にしてこのような学生は,うまくいかない.

そして,次の発表時に苦労する結果となることを付け加えておく.

読者は,このようにならぬよう努力して欲しいものである.


とにかく学生は,ある周期で【結果】を求められるのだ.



次に,学生のやる気に着目してみる.


学生のやる気は,いくつかのタイプに分類できる:

 Ⅰ)持続型

 Ⅱ)中だるみ型

 Ⅲ)短期集中型


これらの概要を下図に示す.

グラフ


図は,横軸に時間,縦軸に学生のやる気をプロットしたものである.

図中の☆は,中間報告を表す.


凡例は,

 青:持続型(Ⅰ)

 赤:中だるみ型(Ⅱ)

 緑:短期集中型(Ⅲ)

となっている.


図を見ていただければ,一目瞭然であるが,

(Ⅰ)は,中間報告の有無に関係なく,やる気が持続している.

(Ⅱ)は,中間報告のあいだで中だるみが発生し,中間報告の前後でやる気が上がっている.

(Ⅲ)は,中間報告直後にやる気はほぼ0になり,直前にやる気が急上昇している.


やる気の大小について比較すると,

 報告直後 : Ⅱ>Ⅰ>Ⅲ

 中ごろ   : Ⅰ>Ⅱ>Ⅲ

 報告直前 : Ⅲ>Ⅱ>Ⅰ

となっていることがわかる.


本件は,どの型が良いという議論をするつもりはない.

おのおのが考えて,それぞれ型を選択すべきだと思っている.

人それぞれ,向き・不向きがあるからである.


それぞれの型において,研究に励んでいただきたいと思う.


最後に,

 やる気≒作業量≒進展量

という仮定を置くと,

図の縦軸は研究の進展量に相当することがわかる.


図のグラフの積分値は,中間報告までの進展量に相当する.

積分値は明らかに

 Ⅰ>Ⅱ>>Ⅲ

となっている.



よって本件は以下のように結論づける.







最後に勝つのは,マジメにやってるヤツだ.



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[1]中間報告の回数・周期に関する現状と展望(2004)


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おいらはもちろん(Ⅲ)



今日発表です.

それなのに,こんなこと書いてる...


負け組だな,こりゃ.


最後の方,めんどくさくなって文章めちゃくちゃ.

こんなところまで,やる気が持続しないタイプみたいです.



負け組だな,こりゃ.